古謡、児童劇…しまくとぅば豊かに 沖縄市文化協会・合同発表会


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伸び伸び演じるあおぞらっこ保育園の園児=2月20日、沖縄市民小劇場あしびなー

 【沖縄】沖縄市文化協会(安慶名一郎会長)で活動するしまくとぅば部(桑江テル子部長)と琉球古謡部(金城洋子部長)の合同発表会が2月20日、市民小劇場あしびなーであった。両部は活動の成果を披露。劇や古謡実演などを通じて、しまくとぅばが描く豊かな世界を表現した。

 第36回沖縄市文化祭の一環行事。古謡部は古典音楽家でコザ市名誉市民だった山内盛彬さんが伝承に尽くした「王府おもろ」と「クエーナ」を実演し、会場を荘厳な雰囲気に包んだ。
 あおぞらっ子保育園の園児20人は、沖縄戦で親を失った子どもたちの姿を描いた劇「琉球の宝」を演じた。園児は「医者になりたい」など将来の夢をしまくとぅばで元気よく発表し、会場から温かい拍手が送られた。
 しまくとぅば部は劇「死神祓(ばれ)ー」(原作・榊原政常「死神やらい」)を披露。村人と死に神の掛け合いをユーモラスに演じ、会場から笑い声が上がった。劇中では泡瀬第三子ども会京太郎育成会が伝統芸能「泡瀬京太郎」を披露した。
 平良須賀子琉舞研究所の琉球舞踊、コザ中学校の生徒による三線演奏もあった。