【ロサンゼルス】「50周年」重責へ決意 新役員が就任式


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 南加県人会協議会の2014年度新役員就任式と新年親睦会が2月9日、ロサンゼルス市近郊モンテベロ市で開催され、北米沖縄県人会の当銘貞夫さん(72)が新会長に就任した。

今年は同協議会の創立50周年に当たり、恒例の事業に加えて、記念式典や記念誌発行などの重要な仕事が山積しているが、当銘さんは就任のあいさつで、そうした事業を通じて協議会の発展に寄与し、さらに日系社会に貢献する協議会を目指していきたいと、会長としての決意を力強く語った。
 南加県人会協議会は、南カリフォルニア地区にある各県人会の会長経験者らで構成。現在39の県人会が加盟し、約120人の理事がいる。毎月理事会を開いて親睦を深めながら、それぞれの県人会と日系社会の発展のために協力し合っている。最大の行事は毎年秋に催す親睦演芸会で、席上、日本文化や芸能を学ぶ若者らに奨学金を授与するとともに、純益を同協議会の運営資金や、日本文化事業、被災者支援などに充てている。
 就任式に先立ち、各県人会の会長らが壇上に並び、それぞれの県人会の現状を紹介。沖縄県人会の國吉信義会長は「900家族が加盟し、ピクニックを開催している」と、県人会の活発さをアピールした。
 新役員就任式の宣誓は、北米沖縄県人会の顧問弁護士である粟國スティーブン氏が取り仕切った。在ロサンゼルス日本国総領事の新見潤氏、南加日系商工会議所会頭の青木義男氏、南加庭園業連盟会長の古川デレック氏が祝辞を述べた後、当銘氏は、これまで2年間会長職を務めた岩下寿盛氏の労をねぎらい、感謝の盾を贈った。岩下氏は2年間の在職中に手掛けた大きな仕事として、会則の変更を挙げた。2年前に非営利団体として登録したのに伴う措置という。
 北米沖縄県人会からは約30人が就任式に駆け付けた。余興では、宮城流能松会の沼田美智子さんと中島理智子さんが「かぎやで風」を、また、真境名愛子琉舞道場のプリホダ・トミオさんとオノ・エイミさんがそれぞれ「祝い節」と「貫花(ぬちばな)」を踊り、当銘新会長の就任を祝った。
 (羅府新報前編集長・長島幸和)

就任の宣誓をする当銘新会長(右から5人目)ら新役員
「かぎやで風」を踊る沼田美智子さん(右)と中島理智子さん