よりそい隊(北中城)功労顕彰 福島県社協、活動継続たたえる


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 【北中城】被災地を応援しようと北中城村民を中心に発足し、福島県新地(しんち)町や宮城県南三陸町での炊き出しやしっくいシーサーの制作などを通じた交流を続けるYORISOI(よりそい)隊。今月5日には継続的な活動がたたえられ、福島県社会福祉協議会から社会福祉功労顕彰を受けた。

 2011年11月に始まった被災地での活動は19回を数える。活動に伴う旅費などは参加者の手弁当だ。
 震災から3年。新地町では高齢者住宅ができ、仮設住宅を出る準備も進んでいるという。キャプテンの大城健さん(39)は「炊き出しが中心だった交流は変わりつつある。被災地の視察なども含め、今後も地域間の交流ができればと思う」と力を込める。
 取り組みの輪は村内でも広がっている。昨年夏、メンバーが北中城中学校で活動について講話したことがきっかけとなり、生徒が自分たちで「心よりそい共に歩もう」とのメッセージを入れた横断幕を制作。19回目の応援となった1月に、隊のメンバーが新地町へ届けた。受け取りには現地の町長や議長、教育長が駆け付け、喜んでもらえたという。
 これまで隊の活動で17回被災地へ赴き、サーターアンダギーを振る舞っている仲座照江さん(64)は「これからも、相手とゆっくり支え合いながら、応援していきたい」と語った。