被災避難者もてなし 集落案内 ふるさとハートプロジェクト


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地元の人の案内で米須集落内を見学する被災者ら=9日、糸満市米須

 【糸満】東日本大震災後、沖縄に避難する被災者をもてなすイベント「ふるさとハートプロジェクトinこめす」(米須あすなろ会主催)が9日、糸満市の米須コミュニティーセンターであった。

 地元の人が避難家族らを連れて米須集落内を案内したほか、ボランティア出演の地元エイサー団体や民謡歌手の古謝美佐子さんらが公演し、避難家族の苦労をねぎらった。
 東日本大震災支援協力会議の助成を受けて開催。ボランティアによるアロマやネイルアート体験も行われた。地域全体を建物のない博物館に見立てた「米須地区村丸ごと生活博物館」を巡る「んまいーあがりまーいコース」への案内もあった。琉神マブヤーのロケで使用された家屋を見学したほか、実際に集落の人が住む家の庭などを訪れた。避難家族は初めて訪れる米須集落に興味津々の様子だった。
 震災直後の2011年4月に家族を連れて宮城県気仙沼市から避難した小野寺克浩さん(50)=西原町=は、娘と一緒に参加。「普段はできない体験でありがたい」と笑顔で話した。