南城市が防災放送で「航空攻撃」と誤警報 市民に動揺


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【南城】南城市は14日午後4時15分ごろ、市内全域に設置された市の行政情報などを流すスピーカーを通じ、航空攻撃の可能性があるとする誤った警報を流した。市によると、全国瞬時警報システム(Jアラート)のテスト中、メンテナンス業者による誤った操作が原因としている。市の担当者は「市民に多大な迷惑をお掛けした。再発防止に努めたい」とした。

 誤って放送されたのは「航空攻撃の可能性があります。屋内に避難し、テレビ、ラジオをつけてください」との内容。放送直後から市役所に少なくとも50件以上の問い合わせがあり、同4時30分~40分にかけて訂正放送を流した。
 放送内容が航空攻撃に関するものだったことに、市は「テストの放送内容は業者が無作為に選択する。今回は偶然、国民保護関係のものだった」と説明した。
 同市つきしろ区長の新城辰夫さん(73)は公民館周辺の草刈り作業を始めようとしたところ、放送を聞いた。「慌てて公民館に逃げ込んだ。テレビで事実か確認する間に市から訂正放送があった。警報を聞いた時は何があったのかと本当に驚いた」と話した。