まちづくり会社設立 コザ信金など11社


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会社設立を手掛けるコザ信用金庫の上間義正理事長=18日、沖縄市のコザ信用金庫

 コザ信用金庫(上間義正理事長)と取引先企業、沖縄市の商店街はこのほど、中心市街地の活性化や商店街のシャッター通り解消を目指す「コザまちづくり株式会社」を立ち上げた。

4月中旬には北海道と東北6県の特産品を取り扱う常設物産展「東北・北海道物産市」を同市中央の商店街に開設する。会社設立を手掛ける上間理事長は「県内で例がない常設物産展を展開して差別化を図り、商店街への誘客を促したい」と意気込む。
 県内で民間による地域おこし会社の設立は珍しい。コザ信金や食料品、土木建築の会社など計11社が合計1千万円を出資し、2月13日に設立された。同社代表には、アロエースの長山一則社長が就任。沖縄市の一番街とサンシティの両商店街振興組合とも連携する。
 店舗は2階建てで、延べ床面積は約300平方メートル。1階は北海道・東北の特産品、2階は沖縄の商品を取り扱う。
 コザ信金が全国に持つ信金ネットワークを駆使して、北海道・東北の海産、農産物などの特産品を仕入れる一方、沖縄の物産を北海道・東北に販売する経済交流を仕掛ける。東北の震災復興支援にも取り組む。1年目の売り上げ目標は6700万円で、5年目には2億円の売上高を目指す。
 同社の長山代表は「沖縄を中継地点に北海道や東北の特産品をアジアへ輸出したい。空き店舗を利用して常設店舗を拡大する」と抱負を語る。
 人材や観光の交流も促すため商店街を巻き込み、岩手のわんこそば全日本大会など北海道・東北の関連イベントも計画する。