【ハワイ】長寿の秘訣議論「ウチナーンチュ トークストーリー4」


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沖縄長寿の秘訣をテーマにした「ウチナーンチュ トークストーリー4」=9日、ハワイ大学マノア校東西センター

 ハワイ大学マノア校東西センターで9日、「ウチナーンチュ トークストーリー4」が開催された。この会議は、今年で4回目。過去の会議では、沖縄の心、若い世代へ継承、沖縄の基地問題といったテーマで、開催されている。

今回は、「沖縄長寿の秘訣(ひけつ)」をテーマに、東西センター、アキサミヨークラブ(ハワイ大学の学生を中心としたグループ)、WUBの主催で行われた。
 参加者はハワイ沖縄連合会、ガジマル会、ヤングオキナワンオブハワイ、ハワイ家系図会、ラナキラ沖縄年長クラブの代表者らとハワイ大学、琉球大学の学生らで100人余が参加した。
 沖縄の長寿を長年研究し、数冊の著書を出版しているカナダ出身の双子の兄弟、ウィルコックス・グレッグ氏とブラッドリー氏が講演した。沖縄の長寿について、遺伝子の関連性、食生活、ライフスタイル、運動、沖縄社会の仕組みといった面から分かりやすく話した。
 さらに、5人のパネリストが、各専門の分野からそれぞれテーマに関連した情報を提供し、意見を述べた。パーソナルトレーナーとして、非営利団体の専務理事を務める天願マイク氏は、運動の重要性を自分の体験を通して述べた。25年間ハワイパーランクークラブのメンバーである比嘉エレン氏は、パーランクーを通してメンバーの絆が深まりお互いのサポートシステムの構築やストレス解消法を紹介した。
 ラナキラ沖縄年長クラブ会長の比嘉ジェーン氏は、毎週木曜日の集会で行われる体操や楽しく生きることを歌った詞を朗読した。
 ファイナンシャルアドバイザーの高良クレッグ氏と呉屋グレン氏は、定年後に掛かる生活費や医療費の準備など、年代ごとにできる計画などを説明した。その後、各テーブルで、一生のうちに起きた出来事や問題、解決法、何歳まで生きたいか、などが話し合われた。
 現在ハワイ大学でビジネスを勉強する金城秀希さん(21)は、「沖縄の長寿がこんなに世界で注目されているとは。緑色野菜が豊富に取り入れられた沖縄の食事を見直したい。また世代の違う人たちとざっくばらんにディスカッションできたことは大変有意義であった」と感想を述べた。(名護千賀子通信員)
英文へ→Conference on the secret to Okinawan longevity held in Hawaii