「建白書」公文書館へ 防衛相「必要性を認識」


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 小野寺五典防衛相は1日の衆院安全保障委員会で、昨年1月に県内の市長らが米軍普天間飛行場の県内移設断念を求めて安倍晋三首相に手渡した「建白書」について、防衛省で保管後、国立公文書館に重要公文書として移管する意向を示した。「公文書館に送る必要があるのではないか。必要性は十分認識している」と述べた。

 小野寺氏としては、普天間飛行場の名護市辺野古への県内移設をにらみ、反対派の申し入れを歴史的な重要文書として扱うことで地元に一定の配慮を示す狙いもありそうだ。
 防衛省は公文書管理法に基づき、建白書を2015年3月末まで省内で保管した後、公文書館に移管するかどうか最終判断する。建白書は翁長雄志那覇市長ら県内の全41市町村長が署名した。
 社民党の照屋寛徳氏への答弁。