【中国】上海で誘客展開 MICE、観光PR


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セミナーであいさつする上原良幸沖縄観光コンベンションビューロー会長=上海のインターコンチネンタルホテル

 上海市内のインターコンチネンタル浦西ホテルでこのほど、「沖縄インセンティブセミナーin上海」が開催された。セミナーは、沖縄県への誘客重点市場である上海で、今後さらにMICE(企業の報奨旅行や国際会議など)誘致促進を図ることを目的に、中国の航空会社、旅行会社、企業、支社を構える日系企業など50社以上が参加した。

 初めに、沖縄観光コンベンションビューローの上原良幸会長が「日中関係は現在、政治的な幾つかの懸念事項はあるが、文化的にも非常に密接なつながりがある。今年から沖縄-上海間は吉祥航空も運航しており、とても便利になった。多くの方が沖縄に来られることを望んでいる」とあいさつした。その後、県上海事務所の柏琳さんが沖縄の文化や観光の概略を説明し、MICE誘致のための施設や活動の具体例を挙げ、来場者にその魅力を語った。
 セミナーの後は、来場者との交流パーティーが開かれ、沖縄芸能のミニライブが催されたり、航空券、ホテル宿泊券、県産品が当たる抽選会で盛り上がった。
 現在、中国の企業では、社員旅行は一般的となっており、人気の行き先はタイやマレーシア、シンガポール、インドネシアといった東南アジアで、日本では、北海道、東京、京都が人気となっている。今後、沖縄にも多くの社員旅行や会議などを誘致するためには、このような取り組みが重要で、今回のようなセミナーを中国各地で開催することは沖縄の観光客数の底上げにつながるものと期待されている。
(小谷良太通信員)