【フランス】空手発祥の地PR 県視察団


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フランス人受講者を指導する池宮城政明氏(剛柔流)=パリ市内ユネスコ本部内道場

 沖縄伝統空手道継承・発展事業のため、沖縄県、沖縄伝統空手道振興会による視察団がこのほどフランスを訪れた。空手発祥の地、沖縄の発信拠点となる空手道会館(仮称)の完成に向けて、沖縄が空手発祥の地であることを、フランス空手愛好家にアピールすることが目的だ。

 沖縄伝統空手の指導者である安谷屋政助さん、島袋幸信さん、大城善永さんのサポートの下、フランス空手道連盟を訪問し、小林流、上地流、剛柔流それぞれの空手セミナーを実施した。
 参加した受講者からは、「本場の沖縄空手が体験できてうれしかった。もっとパリで本場の空手を紹介してほしい」との声が多数上がり、現地の空手愛好家を喜ばせた。
 県文化観光スポーツ部統括監の嘉手苅孝夫さんは「今回のフランス訪問は、現地で活躍されている安谷屋先生、島袋先生、大城先生のおかげでセミナーを開催することができ、感謝したい。今回のセミナーを通じて、フランスにいる空手愛好家の空手に対する情熱をとても強く感じ、短い時間ではあったが、空手交流を通して沖縄伝統空手の技を感じてもらうことができた」と語った。
 さらに「フランス空手連盟が若い世代へ空手にどう興味を持ってもらうか、常に研究していると感じた」「今回フランスで学んだ点を生かし、今後の沖縄伝統空手の底辺拡大に向け、行政としても努力していきたい」と話していた。
(大城洋子通信員)