林助さんの魂継ぐ てるりん祭、豪華メンバー結集


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「島唄」を熱唱し、会場を沸かせた宮沢和史さん=13日、沖縄市中央パークアベニュー

 【沖縄】戦後沖縄を代表するエンターテイナー・照屋林助さんの功績をたたえる屋外ライブ「第6回コザ・てるりん祭」(同実行委員会主催)が13日、沖縄市中央パークアベニューで開かれた。

若手から大物までの唄者らが出演し、唄や三線を披露したほか、林助さんとの思い出話などを語った。市内外から多くの人が訪れ、ライブを楽しんだ。
 てるりん祭は、林助さんの誕生月に当たる4月に、沖縄の音楽や芸能を愛する人たちが交流を深め、後世への継承発展を願うのが目的。照屋林賢さんや前川守賢さんなど総勢30組を超える豪華メンバーが顔をそろえた。病気療養中の宮沢和史さんもサプライズ出演し、我如古より子さんらと共に「島唄」を熱唱した。
 知名定男さん、照屋林賢さん、仲本興次さん、名嘉睦稔さんの4人によるトークセッションでは、林助さんが自宅近くの銭湯から裸で帰宅したことなどの逸話を披露。知名さんは「できることなら、来年のてるりん祭に出演したい」と述べ、会場は笑いと拍手に包まれた。フィナーレでは園田青年会による勇壮なエイサーが披露され、来場者全員によるカチャーシーで幕を閉じた。
 千葉県から訪れた齋藤和恵さん(38)は「通り一体となって演奏を聞くのは初めて。コザらしさや沖縄民謡の良さを体感できた」と笑顔を見せた。