沖縄「やちむん」 阪急うめだ店に期間限定出店


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
若手陶芸家の知名度向上に取り組む「ミヤギヤ・ブルースポット」の宮城博史代表=17日、那覇市内の店舗

 陶芸品や衣料品を扱うセレクトショップ「ミヤギヤ・ブルースポット」(那覇市、宮城博史代表)が、沖縄伝統工芸品のやちむん(焼き物)を県外へ売り込んでいる。23~29日には大阪の阪急百貨店うめだ本店で期間限定ショップを開催する。活躍の場が少ない若手陶芸家のやちむんを積極的に取り扱い、県内外での知名度向上を図る。

 同店は2012年の設立。宮城代表が読谷村や大宜味村、名護市など県内約15カ所の工房に足を運び買い付けたやちむんと、韓国や台湾の洋服ブランドを主に取り扱う。
 やちむんは宮城代表がデザインを手掛けることもある。皿の深さにこだわり、季節によって色合いにも変化を持たせ使いやすさを追求する。店舗では、陶器に合う料理や、陶器同士の組み合わせのコーディネートアドバイスも行っている。
 今年は昨年に引き続き2度目の出店。イベントのために発注したやちむんもあり、2割増の売り上げを見込む。前回はやちむんが不足したため、今回は商品を多めに用意するという。
 那覇市内の店舗でも27日以降、大阪のイベントに合わせ、若手陶芸家の商品を取りそろえる。大阪で扱う限定商品の一部も扱う。
 宮城代表は「期間限定ショップを通じて、全国に作品を紹介できる場になればいい。陶芸家の持つ特徴を最大限に引き出せるような、ここでしか買えないやちむんを注文している」と一つ一つの商品へのこだわりを見せた。問い合わせは(電話)098(869)1426。(上江洲真梨子)