【フランス】仏TVが沖縄の長寿探る 豚肉や野菜、海藻の健康料理を紹介


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 フランスのテレビ局M6で毎週日曜日、夜放送されている「ZONE INTERDITE(ソーン・アンテルディト)」で長寿の島「沖縄」の秘密を探った番組が2月25日、放送された。
 番組では、大宜味村の平良カズさん(98)が長寿の秘訣(ひけつ)を「朝から晩まで仕事をしていると健康で若くいられますよ~」とカメラに向かって笑顔で応えていた。さらに夫婦そろって85歳の山口さん夫妻は、ブロッコリーやホウレンソウなどの野菜を体が動く限り作り続けたいと語った。
 そのほかにも、料理研究家の安次富順子さんが那覇市の公設市場から、豚肉はコラーゲンが多く、海ブドウやモズクなどの海藻類にはミネラルがたくさん含まれ動脈硬化への効果があり、ニガウリなどの野菜類はビタミンが豊富であるなど、体に良いとされている沖縄の食材についてコメントしていた。「沖縄の長寿」研究の第一人者である鈴木信教授も沖縄料理は脂肪分が少なく低カロリーで体に良いと話した。
 金城すみこさんは、パパイアいためや豆腐チャンプルー、イナムドゥチなどの郷土料理を作り、息子夫婦や孫たちとのだんらんの中で、「医食同源」や「腹八分」について説明。また沖縄の旬の野菜や素材を生かした沖縄第一ホテルの朝食コースが紹介されていた。
 しかし、伝統的な郷土料理ではなく、最近では手軽で便利なファストフードが若い世代や子供たちに好まれているのは今の沖縄の矛盾しているところだとも伝えた。最後にパリの料理研究家がフランスで調達できる食材を使った、キュウリとズッキーニのチャンプルーに挑戦していた。
 (与那嶺佐和子通信員)