福地川に新観光施設 東村が河口整備、9月着工


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福地川河口に建設予定の観光施設イメージ図(東村役場提供)

 【東】観光客の増加を目指し、東村は福地川河口にバーベキューサイトや村内初の本格的なビーチ、カヌー発着場所がある新たな観光施設の建設計画を進めている。9月にも着工、年度内に完成予定で、来年度からの稼働を見込む。村は新施設の建設などにより、観光交流人口5万人増加を目指している。

 東村は慶佐次のふれあいヒルギ公園からのカヌー体験が人気で、修学旅行や観光客が集中。受け入れ者数は上限に達し、ヒルギ林の保全や観光客の満足度低下が懸念されている。そこで、新たな観光資源として福地川河口と海浜を新たな自然体験フィールドとして整備することになった。
 施設は総事業費約4億4千万円、面積は約1万2100平方メートル。海浜にはキャンプなどができる園地やシャワー・トイレがある管理棟を整備。村によると、ビーチに村内初のハブクラゲ侵入防止ネットが設置される予定だ。河口は護岸をカヌーが発着できるように整備する。
 新施設建設は福地川周辺機能強化事業の一環。この事業で、川田福地公園、村指定天然記念物のサキシマスオウノキ周辺に駐車場や案内看板を設置するなど、福地川周辺の自然を一体的に楽しめるように整備する。村は、これら事業で2011年度の観光交流人口約31万人から約36万人への増加を目指している。
 村企画観光課の金城幸人課長は「新施設建設で観光客や雇用の増加だけでなく、定住の促進にもつなげたい」と期待した。