【ハワイ】島村さん、日本アマ歌謡祭出場へ 母は那覇出身


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 ホノルル市内のホテルで4月27日、日系4世の島村キャロリンさん(24)を支援するための資金集めを目的としたイベントが行われた。キャロリンさんは、第32回KZOOカラオケコンテストのアダルト部門で、1位に輝いた。ハワイ代表として日本最難関のカラオケコンテスト、日本アマチュア歌謡祭(5月24日開催)の出場権を得た。

 会場には、家族や友人、ハワイの沖縄コミュニティの人々がキャロリンさんを応援するために駆け付けた。
 キャロリンさんは、那覇出身の智香子さんの長女で、メークアップアーティストとして化粧品会社で勤めている。ことし開催されたカラオケコンテストで「Be Alive」を歌い、優勝した。
 幼いころから父親のミッチェルさんの影響で空手を学び、高校時代はチアリーダーとしても活躍した。母智香子さんの影響で沖縄の歌三線にも親しんできた。5歳の時には、双子の妹マリーンさんと、琉球民謡紅白歌合戦のハワイ代表者を応援するために、沖縄で歌を披露した経歴がある。 
 優勝できたのは、指導してくれたメレハワイの佐野京子さんのおかげと語るキャロリンさん。2年前から、キャロリンさんの才能を見抜き、指導の申し出を受けた。
 あれから2年、佐野さんは、キャロリンさんにアメリカの文化と日本の文化の違い、アメリカで美しいものと日本で美しいものの違いを教えることから始め、発音も厳しく指導した。「私を信じ、付いてきてくれたキャロリンさんに心から感謝しています」と佐野さんは喜びを語った。
 イベントでは、キャロリンさんの歌や空手の実演の他に沖縄の歌三線も披露され、集まった人々を楽しませた。(名護千賀子通信員)