2017年嘉手納に無人機配備へ 米海軍トップ明言


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 【ワシントン=島袋良太本紙特派員】米海軍制服組トップのグリナート作戦部長は19日、米ワシントンで講演し、最新鋭無人偵察機「MQ-4Cトライトン」を「2017年に沖縄に配備することになるだろう」と明らかにした。トライトンは無人偵察機グローバルホークの派生機。

配備先は嘉手納基地とみられ、県内では初めて軍用無人機が配備されることになる。
 グリナート氏は配備について米オバマ政権のアジア太平洋重視の「リバランス」戦略の一環と説明。米国のリバランス戦略に伴い、在沖基地の機能強化が着々と進むことがあらためて浮き彫りになった。
 米海軍は昨年12月にP8Aポセイドン哨戒機6機を嘉手納基地に配備した。グリナート氏が配備を明言したトライトンは、ポセイドンとの連携運用が前提となっている。
 無人機をめぐっては、米軍が24日に偵察機グローバルホークを青森県三沢基地に暫定配備したばかり。同機種は日本政府も自衛隊への導入を計画している。
 一方、グリナート氏は19日、最新鋭ステルス戦闘機F35についても「2010年代終盤ごろに、西太平洋に配備する」と述べた。具体的な配備国や地域、基地には言及しなかった。
英文へ→U.S. military to station drones at Kadena Air Base in 2017