優雅な走り どぅなんV ンマハラシーに歓声


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優雅で美しい走りを競う琉球伝統競馬「ンマハラシー」=1日、沖縄こどもの国

 【沖縄】走りの美しさを競う琉球伝統競馬「ンマハラシー」が1日、沖縄市の沖縄こどもの国で開かれた。この日は「ユッカヌヒー」(旧暦5月4日)にあたり、戦前は恒例行事だった伝統競馬を楽しもうと市内外から多くの観客が訪れた。

ンマハラシーは昨年約70年ぶりに復活した。
 1日の大会には26頭が出場し、与那国馬の「どぅなん」(沖縄こどもの国)が4度目の優勝を飾った。来場者の人気投票による特別賞はポニーの「ブラウニー」(沖縄アミークスインターナショナル)が受賞した。
 琉球王朝時代から続くンマハラシーは、左前脚と左後脚、右前脚と右後脚を同時に前に出す「側対歩」による優雅で美しい走りを競う。乗り手や馬が知花花織などのきれいな衣装をまとい、飾り付けでも観客を魅了した。
 普天間第二小6年の幸地倫君は、祖父母から借りたくば笠と着物を身に着けて、道産子馬の「ビアンコ」(みちくさ牧場)の乗り手として初めて出場、初勝利した。幸地君は「思っていたより馬も速く走って楽しかった。もっと練習して次の大会にも出たい」と笑顔で話した。