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【沖縄】琉球國祭り太鼓(蔵根尚美会長)はこのほど、エイサー演舞で顔に滑稽な化粧をして、愛嬌(あいきょう)たっぷりの踊りで観客を沸かせる「サンダー」(チョンダラー)の演舞隊を初めて結成した。
名称は「ぬちぐすいサンダー隊」。8月の初披露に向け、子どもたちが練習に励んでいる。
沖縄市内の青年会が受け継ぐ伝統エイサーでは通常、チョンダラー役は農民の格好をした年長者の男性数人が担うことが多い。祭り太鼓は、小中学生の女の子を中心メンバーとするのが特徴。衣装も現代的で、100人超の大演舞隊を目指す。
沖縄市立高原小学校の体育館で行われた1日の練習には、市内外から約40人の子どもが集まった。顔におしろいを塗り、つながる太い眉毛やひげを生やすなど滑稽な化粧を施した女の子が勢ぞろい。「七月節」のリズムに乗せて、クバの葉の扇を大きく振るチョンダラー独特のしぐさを取り入れた創作演舞の練習に励んだ。
那覇市立宇栄原小5年の高田英梨紗さん(11)は「変なメークでエイサーの踊りとも違うけど、お客さんが笑ってくれたらうれしい」と笑顔で話した。隊の演舞は8月3日午後1時に那覇市の国際通りで開かれる「エイサーページェント」で初披露される。
同太鼓創設者で演出家の目取真武男さん(63)は「新しい文化が生まれたら面白い」と話した。同太鼓はイベントへの参加を呼び掛けている。問い合わせは事務局(電話)098(937)7624。