沖尚、投手戦制す 夏の甲子園県大会第5日


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沖尚―沖水 九回、打者を三振に取り雄たけびを上げる沖尚のエース山城大智=29日、沖縄セルラースタジアム那覇(金良孝矢撮影)

 第96回全国高校野球選手権沖縄大会第5日は29日、沖縄セルラースタジアム那覇と宜野湾市立野球場で2回戦4試合を行い、2連覇を狙う第1シードの沖縄尚学は1―0で沖縄水産との投手戦を制した。

那覇国際は七回の集中打で逆転に成功し、4―3で那覇西を退けた。豊見城は石川を3―1で破り、浦添は沖縄高専に10―0の六回コールドゲームで快勝した。各球場の第2試合が雨で一時中断したため、第3試合の前原―嘉手納は7月5日に、宜野座―浦添工は同6日にそれぞれ順延となった。

◆山城圧投、勝利導く
 秋春連続で九州を制し、今大会2連覇を狙う沖尚が苦しみながらも初戦を突破した。放った安打は互いに4。一回に奪った1点を守り抜いた。再三得点圏に走者を出しながらあと一押しができず、比嘉公也監督は「初戦の難しさ。必要以上に力んでいたのかなと思う」と渋い表情だった。
 一回に沖尚が先制した後は、両エースの投げ合いで1点が遠い展開になった。沖尚打線は見極めへの慎重さが裏目に出て苦戦。その中で、チームを勝利に導いたのは山城大智だった。
 甲子園、九州と大舞台を経験した山城の自信みなぎる投球。「点を取られる気はしなかった。押せ押せで投げていた」。こうなるとつけ込むのは難しい。徐々に調子を上げ、140キロ前後の直球と角度のある変化球で翻弄(ほんろう)した。八、九回は「流れが滞っていたので全力でいった」と圧巻の6者連続三振。振り返れば、二塁を踏ませたのは六回だけだった。
 初戦は不動の3番打者・西平大樹を右足じん帯のけがで欠いたが、春季九州大会で負傷していた主力陣が戻り、層の厚さは群を抜く。「優勝候補と言われることは重圧でなく喜びに感じている。初戦で苦しみ逆に気が引き締まった」と主将の赤嶺謙は言う。第1シードの誇りと4季連続の甲子園出場を懸け、戦いの幕は開けたばかりだ。(大城周子)

<きのうの結果>
▽2回戦
沖縄尚学 1―0 沖縄水産
那覇国際 4―3 那覇西
浦添 10―0 沖縄高専
  (六回コールド)
豊見城 3―1 石川

<7月5日の試合>
▽2回戦
【しんきん】9時
糸満―西原
与勝―豊見城南
陽明―知念
【宜野湾】9時
前原―嘉手納
宜野湾―首里
那覇―読谷