8強そろう 夏の甲子園県大会第8日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
浦添商―真和志 力投を見せる浦添商の天久太翔=12日、沖縄セルラースタジアム那覇(諸見里真利撮影)

 第96回全国高校野球選手権沖縄大会第8日は12日、コザしんきんスタジアムなどで3回戦8試合があり、8強が出そろった。シード4校は順当に勝ち上がり、沖縄尚学は那覇国際を10―0の六回コールドゲームで退けて4年連続の8強進出。

糸満は豊見城南に7―0で七回コールド勝ちし、5年連続で8強入りした。美里工は2年連続、宜野座は4年ぶりのベスト8。このほか、浦添商が3年連続、読谷は15年ぶり、嘉手納と知念は2年ぶりに準々決勝に進んだ。

◆浦商 継投ぴしゃり/二枚看板 力投1失点
 2年生左腕の天久太翔と3年生右腕の砂川優士。浦添商が誇る二枚看板が踏ん張った。2試合で17得点を挙げた真和志打線を1失点自責点0に抑え、3年連続の8強に名乗りを上げた。
 今大会初先発に「緊張した」と話す天久。しかし味方の援護で「楽になった」という。直球を見せ球にフォークボールで空振りを奪い、三振の山を築いた。「うまい打者」と警戒していた相手の3番、4番も合わせて1安打に抑え、6回を8奪三振、自責点0。「今日は疲れた」とほっとした表情を浮かべた。
 七回からマウンドを託された砂川は「天久がつくった、いい流れがあったので投げやすかった」。
3回を0点に抑える好リリーフを見せた。1、2回戦は先発したが、いずれも立ち上がりに精彩を欠いた。この日はブルペンでの投げ込みを増やし、課題を修正した。
 捕手の前田光晴は2人の性格を「天久はおとなしいけど、やる時はしっかりやる」「砂川は気持ちを前に出す」と評する。砂川は「ここからは投手勝負になってくる。天久と2人で流れをつくっていきたい」。シード校・美里工撃破へ、タイプの違う左右のエースがチームを引っ張る。
(荒井良平)

<きのうの結果>
▽3回戦
沖縄尚学 10―0 那覇国際
(六回コールド)
嘉手納 6―1 浦添
宜野座 5―4 豊見城
読谷 3―1 首里
糸満 7―0 豊見城南
(七回コールド)
知念 7―6 名護
(延長十三回)
美里工 4―1 コザ
浦添商 4―1 真和志

<きょうの試合>
▽準々決勝
【しんきん】10時
沖縄尚学―嘉手納
糸満―知念
【セルスタ】
宜野座―読谷
美里工―浦添商