被災地の今、伝えたい 儀間さん、中学生記者で東北派遣


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県代表の中学生記者として被災地に派遣される儀間春香さん=18日、名護市の屋我地中学校

 【名護】名護市の屋我地中学校3年の儀間春香さん(15)が県代表の中学生記者として東日本大震災の被災地に派遣される。儀間さんは「被災地の今の状況や暮らしを沖縄の人にも伝えたい」と意気込みを語った。

 派遣は福島民報社、河北新報社、岩手日報社の3社が企画する「写真でつづる、被災地の『いま』を伝えるプロジェクト」の一環。各県から1人中学生記者を募り、被災地の現状を写真と文字で伝える。記事や写真は全国の地方紙に掲載される予定だ。
 屋我地中では震災直後から今までの3年4カ月間、被災地に義援金を送る活動を続けている。入学してから2年間、活動に携わってきた儀間さんは、義援金活動のことを作文に書いて企画に応募した。儀間さんは「被災地の人が少しでも元気になってくれたらとの思いで続けてきた」と振り返る。
 生徒会を担当する西銘美恵子教諭は「沖縄では震災の記憶が薄れつつある。春香さんが被災地で見たことを伝えることで一緒に考えていけたらいい」と派遣に期待した。
 儀間さんは11月から岩手県で取材活動を行う予定だ。「ちゃんとした言葉で伝えられないかもしれないが、仮設住宅で暮らしている人たちの思いなどを広く届けたい。東北の人や全国から集まった記者たちと情報交換できたら」と話した。