しまくとぅばで警報機をPR 糸満消防と女性防火クラブ


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住宅用警報器の設置を呼び掛けるラジオCMの収録をする糸満市消防本部の職員と糸満市女性防火クラブの会員=15日、糸満市のFMたまん

 【糸満】糸満市のコミュニティー放送局FMたまんで15日、しまくとぅばで住宅用火災警報器の設置を呼び掛ける広報CMの収録があった。出演したのは糸満市消防本部職員と糸満市女性防火クラブの宮里成子さん。「サブローとカナー」のユーモアあふれる寸劇を通して、警報器設置が遅れている高齢者世帯にラジオで広報することが目的だ。

 シナリオは市消防本部の國場幸基係長が作成した。警報器設置を促すために訪問した高齢者宅での老夫婦の会話に面白さを見いだし、会話を劇にして発信しようとひらめいたという。
 劇では夫婦は友人の設定に。サブロー役を國場係長、カナー役を宮里さんが務めた。
 サブローが「イッターヤーンカイ ヤーガ クヮジナイネー ピィピィピィーシナイルキカイ ヤーヌテンジョーンカイ チチョーミ?(あなたの家には火事になった時にピーピーピーと鳴る機械が天井に付いているか?)」と聞くと、カナーは「ワッターヤーヌテンジョウ フクイブゥーブゥーシ チチョーネーンサー(家の天井はほこりだらけで付いていないよ)」とおどけて答える。
 気楽なカナーに対しサブローが警報器の設置が法律で義務付けられていることや消防に連絡すれば署員が取り付けることを教える内容だ。
 出演した宮里さんは「緊張した。出来は65点くらいかな。ラジオを聞いて警報器設置につながるとうれしい」と話した。
 警報器設置に関するの問い合わせは市消防本部予防係(電話)098(992)3361。