【南関東総体取材班】全国高校総合体育大会「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」の総合開会式を直前に控えた7月31日、県選手団は本番に向けた練習に熱を入れた。男子バドミントンの沖縄水産は千葉ポートアリーナで2日の初戦に向けて調整を行った。選手たちは笑顔で練習に臨み、初戦突破に向けて決意を示した。
陸上は競技2日目を迎え、県勢は男女の100メートルや男女の400メートル障害、女子走り高跳びなどに出場したが予選突破は果たせなかった。ソフトテニスは男子個人3回戦までを行い、喜瀬和紀・宮里政耶組(名護)が島根の飴田・加藤組(松江工)を4-2で下し、4回戦に駒を進めた。
◆徳本 本来の力出せず涙
女子走り高跳びの徳本鈴奈(那覇西)は本来の力を出し切ることができなかった。1メートル60、1メートル65を一回でクリアしたが、1メートル68で失敗。「気持ちの弱さが出てしまった」と涙を浮かべた。
1メートル65までは軽快な助走と力強い跳躍で難なくバーを跳び越えた。しかし予選通過が懸かった1メートル68では「1回で跳ぶことを意識しすぎて力んでしまった」と言う。1回目を失敗すると、「少し焦ってしまった」と最後までリズムを取り戻せなかった。国体最終選考会では1メートル76の県新、県高新を記録した。今総体ではランキング1位の記録を持っていた。「この悔しさをばねに(10月の)国体とジュニアユースで頑張りたい」。涙を越えて前に進むことを誓った。
◆上位進出へ大きな一歩 ソフトテニス、九州3位の喜瀬・宮里
男子個人戦で九州3位の実力を見せつけた名護の喜瀬和紀・宮里政耶組。3回戦を4-2で勝ち、上位進出へ大きな一歩を踏み出した。
3回戦は前衛・宮里がネット際の素早い返球でポイントを奪えば、喜瀬のストロークも鋭く相手コートへ突き刺さる。序盤からリズムをつかみ、あっという間に2ゲームを先取した。
中盤は強風にあおられネットミスもあったが「このくらいは想定内」(宮里)。冷静な試合運びで、最終ゲームは1ポイントも譲らずに試合を終わらせた。
宮里はことし3年だが「次も強い相手と戦える。楽しみ」と、最後のインターハイにも余裕の笑顔をのぞかせる。喜瀬は後輩ながら「2人で1本を取りたい」と、頼もしく言った。