当真(男子走り幅)決勝13位 南関東総体


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男子走り幅跳びで予選トップとなる7メートル46を記録した当真大智(中部商)=1日、山梨県の山梨中銀スタジアム(平安太一撮影)

 【南関東総体取材班】全国高校総合体育大会「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」は1日、東京都の味の素スタジアムで総合開会式を迎え、高校生アスリートの祭典が本格的に幕を開けた。

開会式では県選手団が47都道府県の先陣を切って入場。堂々とした足取りで会場を進んだ。試合を間近に控えた選手たちは関係者から激励を受け、頂点を目指す決意を語った。3日目を迎えた陸上競技では男子走り幅跳びの当真大智(中部商)が7メートル46の好記録で予選を突破し、決勝では6メートル91で13位となった。ソフトテニスは男子個人戦を行い、喜瀬和紀・宮里政耶組(名護)は4回戦で新子・星野組(奈良)に0―4で敗れた。

◆豪快に自己新 7メートル46/当真(中部商)
 リズムの良い助走から豪快に地面を蹴り、高々と舞い上がる。男子走り幅跳びの当真大智(中部商)が予選の3回目で出した記録は7メートル46。追い風参考ながら自己ベスト(7メートル11)を大きく上回った。「まさかここまで行くとは」。本人も驚くほどの大躍進で、予選トップの成績で決勝進出を決めた。スタンドで見守る仲間から歓声が上がり、笑顔を輝かせた。
 400メートルリレーと100メートルにも出場したが予選突破を果たせず「(走り幅跳びは)絶対に決勝に進む」と決意していた。予選の1回目は「踏切がうまくいかなかった」とファウル。2回目に修正して7メートル19を出した。予選通過記録の7メートル20まで1センチ足りなかったが、「助走がいい感じにできていた」と手応えがあった。
 予選最後の3回目は「2回目をイメージした」。踏切前の助走にリズムをつけ、宙に舞った瞬間に「これは7メートル20以上は行く」と確信した。決勝は予選のような動きを取り戻せず、記録は6メートル91で止まった。「入賞したかった」と悔しさもある。
 課題を「経験不足」と言う。今大会で善戦したことで「全国でも力を出せば上位を狙える」と自信をつけた。次の国民体育大会では「8位入賞を目指す」。大きな舞台を踏んで、一歩ずつ成長していく。(平安太一)