西原(男子バレー)決勝Tへ 南関東総体


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男子予選 西原―高岡第一 第2セット終盤、スパイクで連続得点を奪う西原の西泊颯斗=3日、東京体育館(仲本文子撮影)

 【南関東総体取材班】全国高校総合体育大会「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」は3日、東京、神奈川、千葉、山梨の各地で競技を行い、県勢は14競技に出場した。

重量挙げは69キロ級の宮本昌典(沖縄工)がトータル272キロ(スナッチ124キロ、ジャーク148キロ)で優勝を飾った。同階級の平仲康太郎(豊見城)は4位、56キロ級の友利和樹(豊見城)は3位、森将太(南部工)は4位で入賞を果たした。男子バレーボールは西原が決勝トーナメントに進出。ハンドボールは女子・浦添、男子・興南が3回戦に駒を進めた。男子バスケットボールは小禄が16強入りを果たした。空手道の個人組手で伊藤大賀(前原)は8強に進んだ。なぎなた演技は、知念と首里が決勝トーナメントに進んだが、8強は逃した。ソフトボール女子のコザは初戦で惜敗した。大会第4日の4日、県勢は11競技に出場する。

◆安定プレーで終始主導/西原(バレーボール)
 春高に続いてことし2度目のオレンジコートに立った、男子高校バレーで県内では絶対的な強さを誇る西原。富山の高岡第一に1セットも落とすことなく、決勝トーナメント進出を決めた。
 終始主導権を握った。第1セット序盤から、エース仲本賢優がスパイクで連続得点を奪う。6―6からミスが重なり逆転される場面もあったが、難なく取り返し勝利を決めた。
 中でも光ったのは、主将の西泊颯斗だった。身長175センチと高さはないが、持ち味の力強いスパイクでチームをけん引。第2セット終盤はサーブでも得点を奪い、主将としての存在感を十分に発揮した。
 危なげない展開での初戦突破に奥住竜馬監督も「内容も落ち着いていて良かった」と満足げだ。「キャプテンもしっかり周囲をまとめていたし、ミスもほとんどなかった」と手放しで褒めた。
 昨年は予選敗退を喫し、涙をのんだ。西泊は「ことしのチームは雰囲気が良い。試合も読み通りできた」と手応えは十分のようだ。「一戦一戦勝ち上がり、全国制覇を目指す」と話す勝利の立役者は、高校最後のインターハイを思い切り楽しむつもりだ。(仲本文子)