台風11号の影響で2日延期された第96回全国高校野球選手権大会が11日、台風一過で晴天となった兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。午前9時から4万5千人の大観衆を集めて全49代表校による開会式が行われ、準々決勝翌日の休養日を含む15日間の熱戦がスタートした。
開会式では、昨年、初出場で優勝し今回の群馬大会で敗れた前橋育英を先頭に、沖縄尚学から武修館(北北海道)まで代表校が南から北の順に行進した。4季連続で甲子園の土を踏む沖尚ナインは少し緊張した面持ちながら息の合った行進を披露した。ことしは甲子園球場誕生90周年。作新学院(栃木)の中村幸一郎主将が「誕生90年という節目の年。最後まで挑戦し続け、長く記憶に残る大会にすることを誓います」と宣誓した。行進の先導役は甲陽学院(兵庫)の西田壮汰主将が務めた。甲陽学院は90年前の1924年に、主将を先頭に行進した。
沖尚は大会第7日の17日、第1試合(午前8時開始予定)で作新学院と対戦する。