補正予算105億円 55議案を提出へ 9月県議会


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 県は17日開会予定の県議会9月定例会に対し、北部や離島地域の医師確保対策基金の新設を含む総額約105億5千万円の2014年度補正予算案などの55議案を提出する。待機児童解消のための基金積み立て、台風8号の災害復旧関連費なども盛り込んだ。

 議案は9日の庁議で了承した。待機児童解消の「安心こども基金」は19億5千万円を積み増し、基金を活用した保育所整備費に25億2千万円を計上。14市町村の38施設に補助金を出し、定員を1439人増やす。
 台風で被災した阿嘉漁港と渡嘉敷港、座間味港の復旧などには18億4千万円を計上する。医師確保基金創設には20億円を充てる。財政力の弱い自治体に一括交付金の自己負担分を補助する制度の対象を、現在の18から数市町村増やすため2億5千万円を計上する。
 健康長寿や飲酒運転防止の目的で地域や年代、性別ごとの飲酒傾向を調査する費用には2千万円を盛り込む。急患輸送のために南北大東空港に夜間照明設備を整備するための経費には6千万円を充てた。