FC琉球、6戦ぶり黒星 サッカーJ3第26節


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前半、強烈なシュートを放つFC琉球のMF福田恭大=21日、沖縄市陸上競技場(普久原裕南撮影)

 サッカーJ3のFC琉球は21日、長野パルセイロと沖縄市陸上競技場で第26節を戦い、0―1で敗れた。琉球は第20節のグルージャ盛岡戦以来、6試合ぶりの黒星を喫し、7勝7分け12敗。

勝ち点は28で、順位は暫定7位。
 次戦は10月5日午後1時から、SC相模原と神奈川県の相模原ギオンスタジアムで対戦する。

長野(15勝7分け4敗)(52)
1―0(0―0,1―0)
琉球(7勝7分け12敗)(28)
▽得点者【長】畑田

 【評】FC琉球は好調な守備陣が踏ん張り、長野パルセイロの波状攻撃に耐え続けたが、一瞬の隙を突かれて失点を許した。長野はセットプレーで再三琉球のゴールを脅かした。後半34分に長野のコーナーキックが直接ゴールに入り先制。琉球は終了間際、途中出場のFW真栄城兼哉がゴール前のこぼれ球に飛び込むがGKにセーブされ、追い付くことができなかった。(荒井良平)

◆セットプレー警戒も隙付かれ
 後半34分、長野パルセイロの左コーナーキックがニアポストでワンバウンドすると、そのままFC琉球ゴールに吸い込まれていった。第21節・YS横浜で後半ロスタイムにPKを決められて以来、439分ぶりの失点だった。
 一瞬の隙を突かれた。琉球は長野の得点源であるセットプレーを警戒していたはずだった。この試合、長野のコーナーキックと直接フリーキックはそれぞれ12本。琉球の守備陣はその都度マークを確認し、相手の波状攻撃を丁寧にはね返していった。
 しかし失点したシーンではエアポケットに入ったかのように、誰もボールに触れられなかった。GK高野純一は「相手の勢いをはね返すことができなかった」と唇をかんだ。
 これでJFL時代を含め、長野に9戦全敗。「ちくしょう、ずっと勝てないな」。薩川了洋監督は試合後の会見で、苦笑交じりに語りつつも「差は確実に埋まっている」と手応えを口にした。(荒井良平)