全国ろうあ者体育大会・沖縄大会 あす開幕


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 聴覚に障がいのあるアスリートが集う第48回全国ろうあ者体育大会(全日本ろうあ連盟主催)は26日に那覇市の県立武道館で開会式を行い、27、28の両日、県内各地で10競技を実施する。

沖縄では初開催となる祭典には全国から約1100人が参加予定。県勢も6競技に53人が出場登録しており、活躍に期待が懸かる。
 全国ろうあ者体育大会のバレーボール競技に、沖縄県聴覚障害者協会から男女がそろって初出場する。自慢のチームワークを発揮し、地元開催の大会に花を添える活躍を誓っている。
 競技のルールは健常者と変わらないが、審判の笛が聞こえないため、ネットを揺らしたり身ぶり手ぶりで伝えたりする。選手同士もアイコンタクトや表情から読み取ることでコミュニケーションを図るという。
 沖縄女子チームは昨年の「全国障害者スポーツ大会」で3位に入ったメンバーが中心。昨夏ブルガリアで行われた聴覚障がい者の五輪「デフリンピック」で日本の銀メダル獲得に貢献したセッター高良美樹さんを擁し、今大会も優勝候補の一角だ。高良さんは「優勝して監督を胴上げしたい」と笑顔で語り、島尻真鈴主将は「地元開催でプレッシャーは大きいけど、悔いのないよう楽しみながらやりたい」と力を込める。
 男子は30~50代のベテランがそろい、迎祐二主将は「気持ちを一つに頑張りたい」と意気込む。かつて沖縄チームは九州大会を複数回制した強豪だったが、最近は低迷が続いている。今大会に向けて、連係プレーの確認などに取り組んできた。迎さんは「せっかくの沖縄開催。優勝できるよう精いっぱいやりたい」と躍進を期す。(大城周子)

優勝を目指し意気込む女子チーム
躍進を誓うバレーボール男子の沖縄チーム