バレーボールの第27回新報小学生6人制大会浦添・島尻・那覇三地区交流大会(主催・琉球新報社)は27日、牧港小学校などで決勝まで行った。Aブロック男子はさつきスピリッツが頂点に立ち、同女子とBブロックはゆい銘苅VBCが制した。
◆サーブで崩し左右攻め多彩 男子・さつきスピリッツ
男子は結成3年のさつきスピリッツがチームプレーで大名JSCを退け、優勝旗を手にした。
さつきはレシーバーの上原隆太、平田有希の4年生コンビがボールを拾い、セッター塩川大和がボールを振り分け、左利きの伊良皆大智が右から、小嶺瑠威が左からスパイクを次々と決めた。平田光希、冨里盛吏は無回転や斜めに回転する多彩なサーブで大名を手玉に取った。守備では身長167センチの大名の大型エース嘉数広大を徹底マークし、失点を抑えた。
那覇地域の大会では10連覇と強さを発揮するさつきだが、県大会では準優勝が最高だ。主将の塩川は「12月のりゅうぎん杯で優勝したい」と最後の県大会での必勝を期した。
◆ピンチに一丸、つないで得点 女子A・銘苅「笑顔」で勝利
ゆい銘苅VBCは苦しい場面で一丸となった。主将の金城巴菜が「普段から仲がいい」と語るチームはリードを許す状況でも前を向き、確実にボールをつないで得点した。金城は「バレー以外でもいろんな話し合いをしているので、どんなピンチでも対応できる」とチームワークを誇った。
第2セットはサーブミスなどが重なって序盤からリードを許した。タイムアウトを取った嘉納昌子監督は「自分たちのバレーをやろう」と指示。金城も「笑顔で戦おう」と仲間を鼓舞した。
12月には県小学生大会が控えており、エースとしてチームを引っ張る金城は「今日よりもっと力を出したい」と決意を新たにした。