県高校新人体育大会は6日、テニスを県総合運動公園庭球場で行い、Aブロックは男女ともに沖尚が頂点に立った。男子の2位は那覇国際、3位は沖縄工。女子は2位がコザ、3位が普天間だった。
男女の上位3校は全国選抜高校テニス九州地区予選(長崎県・11月15~17日)に派遣される。
◆“トリオ”けん引/男子
男子の沖尚は、夏に3年生が引退して部員は8人に減った。そのうち1年生が5人。若いチームを引っ張ったのは新里真生、伊佐彰友、石橋慶樹の2年生トリオだった。決勝は「きっと、ここが上がってくる」と思っていた那覇国際との対決になった。まず伊佐と石橋が組んだダブルスがチームを勢いづけた。2人ともコート内を縦横無尽に駆け回った。息の合ったコンビプレーで相手を圧倒した。
第1シングルスの新里は腰に痛みがあり、万全ではなかった。痛みを抑えるため、あえて「体を使わず、手打ちで打った」という。
その影響か、ストロークでミスが出たものの要所要所で力強いショットを見せた。競り合いを制すると、ひときわ大きなガッツポーズでチームメートを鼓舞した。最後は第2シングルスの1年生澤岻裕太が2年生相手の接戦を制し、優勝を決めた。
仲田達司監督は今のチームを「真面目だし、テニスを好きな気持ちが強い。スポンジのように吸収してくれる」と評価する。主将の伊佐は「みんな、勝ち上がるごとにいいプレーが増えていった」と手応えを口にした。沖縄の頂点に立った自信を手に、九州に乗り込む。 (荒井良平)
◆圧倒的強さ/女子
女子は沖尚が圧倒的な強さでトーナメントを制した。決勝までエース・リュー理沙マリーを温存。コザとの決勝は、第1シングルスのリューがストレート勝ちすると、第2シングルスの下地奈奈、ダブルスの比嘉益見・花崎聖月組も勝って優勝を決めた。
昨年の九州地区大会を制し、全国選抜大会8強を果たしたチームから3年生が抜け、リューや西里夏子、下地ら全国でも実績のある2年生が最上級生になった。
リューは「ことしは勝負の年。今まで先輩たちについていったが、自分でしっかり(チームを)まとめる力を持ちたい」と先頭に立って引っ張る。主将の比嘉は「九州を連覇できるように頑張りたい」と見据えた。
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