照屋氏発言取り消し 県議会最終日


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 県議会9月定例会は10日、最終本会議があり、照屋守之氏(自民)が一般質問で「沖縄先住民はぼろぼろのようなイメージで、顔も真っ黒」などと発言したことについて取り消しを申し入れ、全会一致で議決した。

 所得税法の寡婦控除制度改正を求める意見書や、本島北部と離島地域の医師確保対策基金の新設を含む総額約105億5千万円の補正予算も全会一致で可決した。
 そのほかの知事提出議案も全て可決した。
 照屋氏の発言に対し、野党会派は人種差別や個人を誹謗(ひぼう)中傷する発言の再発防止を促す決議案の提案を検討していたが、喜納昌春議長が「人種や個人のプライバシーに関わる発言については、十分留意するよう議長として注意を喚起する」と厳重注意する形で収拾させた。
 照屋氏は会議の冒頭で沖縄先住民に関する発言と、糸数慶子参院議員(社大党委員長)に対し「マンションも三つあって、外国に行ったらカジノもやる」と発言したことについて「表現や発言に不適切さがあり、おわびして削除する」と述べ、陳謝した。