沖縄選抜男女九州V JOCハンド


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 ハンドボールの第23回JOCジュニアオリンピックカップ九州地区予選会は11、12日に大分県立総合体育館などであり、沖縄選抜は男女ともに優勝した。男子は4年ぶり16度目、女子は2年ぶり8度目の頂点に立った。男女とも12月に福島県で開催される全国大会に出場する。

◆一戦ずつ成長/男子・小波津監督
 4年ぶりに九州の頂点に立った男子選抜の小波津周史監督は「中心となる選手が少ない中、一戦ずつ成長したことを確認できた」とチームのまとまりを喜ぶ。
 今回は6校から16人の選手を招集し、週末に練習を重ねてきた。準決勝は前半リードされながらも逆転勝ち、決勝は3点差で逃げ切りと、粘りを発揮。「個人の特長を生かすことで結果が出せた。自分たちのやってきたことを確認しながらの戦いだった」と振り返る。
 夏の全国中学大会は女子が県勢同士で決勝を争うなど、活躍に刺激を受けたこともある。小波津監督は「夏の悔しさを全国の舞台にぶつけて、さらにいい結果を出したい」と選手のさらなる奮起に期待した。

◆要所で力発揮/女子・東江監督
 高い能力を持つ女子の選手たちが力を発揮した。東江正作監督は「普段通りの試合をやればすごく強いチームだ」と太鼓判を押す。初戦、準決勝は相手を全く寄せ付けない完勝で決勝まで駒を進めた。
 頂点を懸けた戦いでは「いつもと違うプレッシャーを感じていた」と東江監督は言う。攻撃でボールを持ちすぎたり、判断が遅れたりしてリズムをつかめない時間もあった。東江監督が足を使って動くように指示をすると堅実な守備が目を覚ました。攻撃では金城ありさ(港川)や新里陽月(神森)が要所で得点してリードを広げた。
 東江監督は「全国でも圧倒的な強さで勝って沖縄の強さを見せつけたい」と新たな目標を掲げた。