50年前の1964年10月16日、中国が初の核実験に成功した際、台湾総統だったショウ介石が危機感を抱き、中国核施設への先制攻撃を計画、当時のジョンソン米政権に支援を求めていたことが16日、機密指定を解除された米公文書から明らかになった。
米側が先制攻撃を認めず、ショウ介石に圧力をかけたため、計画は幻に終わった。日本では当時、東京五輪が開催されていたが、スポーツの祭典の裏側で中国をめぐる緊迫した駆け引きが進行していたことになる。
中国は五輪7日目の16日、新疆ウイグル自治区で初の原爆実験に成功。世界で5カ国目の核保有国への道を踏み出した。(共同)
(共同通信)
64年に中国核施設の攻撃計画 台湾、実験成功に危機感
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琉球新報社