小渕経産相:不明朗会計「知らなかった、では済まされぬ」


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 ◇衆院経産委 自身に一定の責任があるとの認識示す
 小渕優子経済産業相の政治団体で不適切な支出が疑われている問題を巡り、小渕氏は17日の衆院経済産業委員会で、地元後援会が支援者向けに毎年開いている観劇会のうち2012年分について政治資金収支報告書に収支を一切記載していないことを認めた。こうした不明朗な会計処理について「知らなかった、では済まされない」と述べ、自身に一定の責任があるとの認識を示した。民主党の近藤洋介議員への答弁。

 小渕氏の説明によると、観劇会は07年以降毎年開催し、参加者は1000~2000人。1人当たり1万~1万2000円の会費を集めていたという。政治資金収支報告書によると、10年と11年に東京・明治座で開いた観劇会では参加者から集めた収入に対して劇場側などへの支出が大きく上回っていた。近藤氏は「毎年1000万円を超える収入が不足しており、12年分については収支の記載が一切ない。報告書を訂正すべきでは」と指摘。小渕氏は「現在、支払いの調査をしている」と繰り返した。
 また、小渕氏の資金管理団体が09~11年のクリスマス前に百貨店の子供・玩具売り場で支出したことなどについて、維新の党の今井雅人議員が「(小渕氏の)子供用ではないか」と指摘。小渕氏は「1点は支援者への贈答品だが残りは調査中」と答えた。【杉本修作】
(毎日新聞)