仲西、PK戦制し頂点 サッカー県ユース選手権


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後半42分、同点ゴールを決めて喜ぶ仲西の西原先毅(左から2人目)=18日、東風平サッカー場

 サッカーの第48回県ユース(U―15)選手権大会は18日、東風平サッカー場で決勝を行い、仲西が1―1(PK6―5)で浦添を破って優勝した。
 仲西は前半7分に先制点を奪われたが、後半42分に西原先毅がコーナーキックに合わせて同点に追い付いた。PK戦ではGKとして出場した西原が6人目のシュートを止めて勝利を手にした。

 仲西は11月に佐賀県で開催される九州大会の出場権を得た。

◆仲西 諦めず、劇的ドラマ
 仲西のチームテーマは「最後まで諦めないこと」。フィールドを駆け抜ける選手たちは、その言葉通りの試合を見せた。0―1で迎えた後半のロスタイム。MF西原先毅がコーナーキックを頭で合わせて同点に。PK戦では西原がGKとしてゴールを守り、勝利を呼んだ。
 前半に先制を許すと、浦添に押し込まれる時間が続いた。羽地誠監督が選手に伝えたのは「後半に勝負どころがある。チャンスを見逃さずにものにしよう」。今大会は幾度も逆転勝利を手にした。走り込みを徹底したチームは終盤まで攻め抜く自信があった。
 西原は「ボールの軌道が見えていた」と同点弾を振り返り、PKでは「仲間が決めると信じて、1本でも止めようと思った」。九州大会に向けて、「チャンスで得点して全国に行けるように頑張る」と決意した。