仲間、大会新V 女子は久保田に栄冠 宮古島マラソン


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落ち着いた笑顔を見せながらゴールテープを切る仲間孝大=19日、宮古島市陸上競技場

 【宮古島】第5回エコアイランド宮古島マラソン(主催・宮古島市、同市教育委員会、宮古島観光協会、共催・琉球新報社)は19日、宮古島市陸上競技場を発着点にフルマラソンとハーフマラソンが行われ、フル男子は初出場の仲間孝大=那覇市=が大会新記録の2時間28分07秒で初優勝した。

同女子でも初出場の久保田文=竹富町=が3時間12分53秒で制した。ハーフ男子は与那嶺恭兵=浦添市=が大会新記録の1時間11分43秒で、同女子は中村和子=佐賀県=が1時間33分24秒で勝利した。フル、ハーフ合わせて1453人が出走し、1390人が完走した。完走率は95・66%だった。

◆成長実感のレース/初出場、記録10分短縮
 大会記録を10分短縮し、仲間孝大が初優勝に花を添えた。午前中は27度を超える陽気が宮古島を覆い、ランナーを苦しめる中、暑さや向かい風にも負けず終始安定したレースを展開。2位と14分差をつけ、県記録保持者の実力を見せつけた。
 序盤から独走態勢を築いた。「思ったより体が軽かった」と話す。好調さを生かして1キロ当たり3分40秒台という最初の目標から、さらに5~10秒程度タイムを縮めて走った。
 来間島で折り返した後は向かい風となり、ラスト5キロは上り坂にも苦しんだが、ペースを崩さなかった。「独走は想定していた。自分のペースで走ることを意識していた。ペースを落とさずに走れて良かった」と自分の成長を実感する大会になった。
 今大会を12月に出場する防府読売マラソン(山口県)の「練習」と位置付けて取り組んだ。「練習でフルを走ることはなかなかないが、思ったより楽で、楽しく走れた。来間大橋からの景色で疲れも回復した」と余裕の表情。「今回の結果をバネに自己ベストの更新を目指したい」と決意を新たにした。(知念征尚)