沖縄初のカード型IC乗車券「オキカ」の利用が20日午前、那覇市の沖縄都市モノレール(ゆいレール)で始まった。併せてQRコードを印字したQR乗車券も導入され、改札機に触れるだけで入場できるようになった。当面は従来の磁気券も使えるが、30日から新システムに全面移行する。オキカは来年4月から沖縄本島の路線バス4社にも導入され、ゆいレールとの乗り継ぎ割引も始まる。
オキカは紛失時の保証金デポジット500円を含む千円から購入できる。
カードを運用する沖縄ICカードの仲吉良次社長(沖縄都市モノレール社長)は「『オキカ』には沖縄の暮らしが変わるという思いが込められており、離島船舶やタクシー、電子マネー機能への拡張も視野に入れている」とPRした。
新システムを利用した那覇市の女性は「東京などどこでもICカードは利用できる。やっと沖縄でも始まり、便利になった。全国共通のカードができればもっといい」と話した。
ゆいレールは全面移行を前に既存のプリペイドカードの払い戻しなどにも応じている。磁気定期券からIC定期券の移行ではポイント付与のキャンペーンも実施している。
【琉球新報電子版】