琉球新報社 
松島みどり法相（５８）＝衆院東京１４区＝は２０日、選挙区内でうちわを配布して公選法違反の疑いが指摘された問題の責任を取って辞任した。安倍晋三首相に辞表を提出し、受理された。これに先立ち、関連政治団体の不明朗な政治資金問題で小渕優子経済産業相（４０）＝同群馬５区＝が辞任しており、第２次安倍内閣の閣僚辞任は２人目。９月の内閣改造で目玉の女性閣僚として２人を起用した安倍政権には大きな痛手となり、政権運営が一層厳しさを増すのは避けられない。
松島氏は２０１２～１４年にうちわ計２万１９８０本を作製し、選挙区内の盆踊り会場などで配布した。民主党議員が今月１７日、公選法違反の疑いで松島氏に対する告発状を東京地検に提出した。
野党は、松島氏が法相就任に伴って特例で衆院議員宿舎へ入居したにもかかわらず都内の自宅で宿泊したことも問題視。松島氏が記者会見で、うちわ配布問題などをめぐる野党側の国会質問を「雑音」と表現して撤回するなど混乱が続いていた。
松島氏は衆院当選４回。経済産業副大臣を経て、先の内閣改造で初入閣した。
（共同通信）
