県、国に33の質問文送付 辺野古移設、環境影響など


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県は21日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て工事に関する4件の工法変更を申請した沖縄防衛局に対し、環境への影響など33問の質問文書を送付した。

回答期限は28日としている。
 主な質問項目として(1)環境保全上の配慮(2)工事中の辺野古集落への騒音などの影響(3)美謝川切り替えルートの変更による工期などの効果(4)美謝川河口部のラグーン機能の再現方針(5)美謝川切り替え水路の位置―の5問について明らかにしたが、残りの28問は公表していない。
 変更申請で県海岸防災課は農林水産部水産課、環境部に意見を照会しており、31日までの回答を求めている。両部署からの意見次第で防衛局に再度質問する方針で、承認判断は県知事選の11月16日以降になる可能性もある。
 防衛局は9月3日に公有水面埋立法に基づき埋め立て土砂の運搬方法や、移設予定地まで流れる美謝川の水路切り替えなど4件の設計概要変更の申請書を県に提出。変更は移設に反対する名護市との協議を回避する狙いがあるとみられる。
 美謝川の切り替えや土砂運搬法の変更では環境面への影響が懸念されている。