新城(屋部中)PO制し優勝 沖縄女子ゴルフ


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プレーオフの第2打でパワフルなショットを放つ新城莉李亜=23日、沖縄CC(普久原裕南撮影)

 ゴルフの第36回沖縄女子選手権大会最終日は23日、沖縄CC(5493ヤード、パー70)で行われ、通算140で回った新城莉李亜(屋部中)がプレーオフで翁長由佳(興南高)に勝利して栄冠を手にした。

 1打差の3位は花城美久(宜野湾高)、2打差の4位は佐渡山理莉(久志中)だった。

◆“開き直り”栄光つかむ
 新城莉李亜(屋部中)の目に光るものがあった。翁長由佳(興南高)とのプレーオフ(PO)を制しての優勝。「うれしくて言葉にできない」。勝者の証しである真っ赤なジャケットに袖を通し、手渡されたトロフィーを大事そうに抱えた。
 劇的な最後だった。パー4の18番で行われたPO。新城と翁長はともに2打目をグリーンに乗せた。ピンまでの距離は約5メートル。翁長が打ったパットはカップの手前で止まった。続く新城は「入ったらラッキーだと思って強気で打った」。ボールはぐんぐんと伸び、カップに吸い込まれた。
 1オーバーの5位でスタートした最終ラウンドは「全てパーで回ればいいと軽い気持ちで臨んだ」と言う。3番(パー4)でダブルボギーをたたいたが、気にすることはなかった。「メンタルトレーニングをやって気持ちの切り替えも早くなったから」と強さを見せる。初日はピンに絡まなかったセカンドショットも好調で、しっかりと盛り返した。
 POで戦った翁長とは普段から仲が良く、「(優勝は)翁長先輩が引っ張ってくれたおかげ」と感謝を込めた。
 次の目標はダイキンアマで上位に入って本戦に出場することだ。「もっとバンカーショットがうまくなりたい」。14歳のヒロインは、さらなる高みを目指している。
(平安太一)