澤岻(北中城)個人ロードV 県高校新人大会


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力強い登坂を見せる澤岻佑澄(左)=26日、大宜味村の大保ダム特設ロードコース(花城太撮影)

 県高校新人体育大会は26日、先行競技の自転車とバスケットボールの2競技を行った。自転車は大宜味村の大保ダム特設ロードコースで個人ロードレース(60キロ)を行い、澤岻佑澄(北中城)が優勝した。

バスケットボールは男女の3回戦まで行い、男子の小禄、女子の那覇などがベスト8入りした。

◆1年生「びっくり」/澤岻 先頭選手降格でV
 個人ロードレースは、まさかの展開になった。トップで入ったのは新城銀二(八重山)だった。しかしゴール直前に勝利を喜んで両手を上げたことが、他選手へ危険を及ぼす行為と見なされ降格。0・3秒遅れてゴールに飛び込んだ澤岻佑澄(北中城)が1位に繰り上がった。
 高校入学を機にトライアスロンから自転車に種目を絞り、初の個人タイトルを獲得した1年生は「びっくりした。うれしいが実力で勝ち取った1位ではないので…」と複雑な心境を口にした。
 新城、當原隼人(与勝)、奥間唯哉(石川)と共に先頭集団を形成し、レースを引っ張った。「周りはみんな2年生でなかなか積極的にいくことができなかった」。それでも必死で食らいついた。
 脱落することなく迎えたラスト200メートル。當原の仕掛けに残りの3人が反応し、スプリント勝負にもつれ込んだ。澤岻も「とにかく前に出よう」と全力でペダルをこぎ続け、新城からわずかに遅れてゴールした。
 自転車競技の魅力を「どのレースでも誰が勝つのか分からない。自分の展開に持っていって勝てた時が最高だ」と語る澤岻。「全国でも戦える力を付けたい」と意気込んだ。