正恩氏、朝鮮総連の許議長を支持 拉致、競売問題は触れず


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 約8年ぶりに北朝鮮を訪れた在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の許宗萬議長に、北朝鮮側が渡した金正恩第1書記からの文書の概要が28日、判明した。総連の活動は今後も許氏に任せるとの趣旨で、日本人拉致問題や中央本部(東京都千代田区)の競売問題には触れていない。

 許氏を信任し、組織の引き締めを求める内容といえる。
 関係者によると、文書は手書きで、許氏が滞在中、金養建・朝鮮労働党書記(統一戦線部長兼務)から受け取った。正恩氏は会談できなかったことをわびた上で、許氏が「厳しい環境の中で闘ってきたことを評価」し、金時計を贈ることを決めたとしている。
(共同通信)