小禄(男子)2年ぶり頂点 県高校新人バスケット大会


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男子決勝リーグ 小禄―興南 リング下で果敢に攻める小禄の儀間真=28日、宮古島市総合体育館(知念征尚撮影)

 県高校新人大会は28日、先行競技のバスケットボール男女の決勝リーグが宮古島市で行われた。男子は、小禄が興南との全勝対決を制して2年ぶり3度目の頂点に立った。女子は、リーグ第3戦で那覇が前原を破り、2年連続3回目の栄冠を手にした。

◆控え組が奮闘/小禄
 一進一退の大接戦を制し、小禄が興南の連覇を阻止した。小禄は急速に点差を縮められる場面もあったが、交代で出場したベンチメンバーが奮起して苦しい戦いを支え、勝利を手にした。
 第1~第3クオーター(Q)は興南に1~2点差を付け、着実にリードしてきた小禄。第4Qだけは13―15で苦戦を強いられた。残り5分で10点近くリードしていたが、粘りを見せた興南の機動力にほんろうされ、残り30秒ごろには2点差まで追い詰められた。
 試合終了間際には、小禄のシュートミスから興南が一気に攻勢を仕掛け、ゴールに迫る「あわや」の一幕もあった。小さなミスやファウルも相次いだ。
 小禄の嘉陽宗紀監督は「身長の高い相手に対する守りや攻めを追求してきたが、発揮できなかった。守って、走って、速攻につなげる、いい部分も出たが、ファウルやリバウンドを取られ、リズムに乗れなかった」と反省点を指摘。「苦しい場面で、儀間真、森田幸之介ら控え組が活躍してくれた」とベンチメンバーの奮戦を評価した。
 上良潤起主将は「勝利の喜びもあるが、点差を離せるところで離せず、粘り強さが出せなかった。課題の残る勝利だった」と語り、今後の進化を誓った。(知念征尚)