北朝鮮、拉致を白紙から再調査へ 日朝協議


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 北朝鮮が28、29両日の平壌での日朝協議で、拉致問題に関し「過去の調査結果にこだわらず、新しい角度からくまなく調査を深めていく」と伝えていたことが分かった。安倍晋三首相が30日夜、帰国した伊原純一外務省アジア大洋州局長から報告を受けた後、公邸前で記者団に明らかにした。

 北朝鮮は「特殊機関に対しても徹底的に調査する」と説明した。横田めぐみさんら拉致被害者12人に関し、北朝鮮は「8人死亡、4人未入国」と主張してきた。今回の発言は、こうした過去の立場を白紙に戻す考えを明らかにしたと受け取れる。
(共同通信)