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県高校新人大会は1日、各地で16競技を行った。重量挙げは女子48キロ級の宮城怜奈(辺土名)がトータル129キロ(スナッチ60キロ、ジャーク69キロ)を挙げ、いずれも大会新記録を樹立し、優勝した。
ソフトテニスは団体戦を行い、男子は那覇西が初優勝、女子は名護が2年連続9度目の頂点に立った。相撲団体は北部農林が中部農林の7連覇を阻み、初優勝を飾った。個人は80キロ未満級、無差別級を宮城陽(北部農林)が制した。柔道団体は沖尚が男女ともにアベック優勝した。男子は10年連続27度目、女子は17年連続17度目で、圧倒的な強さを見せつけた。なぎなたは試合の部で玉那覇紗妃(知念)が個人と団体の2冠を達成した。知念の団体優勝は3年ぶり21度目。団体優勝の知念と個人の上位3人は来年3月の全国高校選抜大会の出場権を獲得した。演技の部は上地星菜・米城映里花組(首里)が優勝した。剣道男子個人は島尻知明(興南)、女子は伊波杏々佳(小禄)が制した。レスリング団体は浦添工が6連覇を達成した。
◆自ら追い込みクリア 宮城怜奈
女子48キロ級は宮城怜奈(辺土名)がスナッチ、ジャーク、トータルで大会新記録をたたき出した。
完勝を収め「優勝できると思っていなかった」と顔をほころばせた。
緊張から「調子は良くなかった」という宮城。特にジャークではウオーミングアップの時から立ちくらみを起こしていた。ジャーク1回目の66キロを成功させたものの、続く69キロはクリーンの際に「後ろに飛んでしまった」。バーベルが肩にうまく乗らず、失敗した。
3回目は「これを取らないとダサい」と自らを追い込み、集中力を研ぎ澄ました。技術的にも「コンディションが悪かったので力でやろうと思った」とパワー重視に修正し、力いっぱいバーベルを引いた。
クリーンをしっかり成功させると「取るしかない」と気迫を込めた差しで、大会記録を打ち立てた。
中学まではバスケットボールをやっていたが「あまりうまくなくて足も速くなかった」という。
高校入学後、重量挙げを始め「まだフォームもだめだめだけど、記録を出せるとうれしいから何とか続けられる」と話す。次の目標は1月の全九州高校競技選抜大会。昨年は3位に入っており「九州制覇しないと全国は見えない。トータルを(今より6キロ重い)135キロまで伸ばしたい」と闘志を燃やした。(荒井良平)