県勢金4、銀2獲得 長崎障がい者スポ大会第2日


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卓球で銀メダルを獲得した新垣秀選手(左)と松田大輝選手=2日、長崎県の大村市体育文化センター

 【長崎で屋嘉部長将】第14回全国障害者スポーツ大会(長崎がんばらんば大会)2日目の2日、県勢は初の金メダルの4人を含む、メダル6個を獲得した。2日目を終えて県勢のメダルは金4、銀2、銅2の計8個になった。

陸上では、200メートルで田場上(のぼる)選手(59)と金城和徳選手(69)、砲丸投げでは砂川昌徹選手(45)が金メダルに輝いた。水泳では、知的と視覚の重複障がいのある照屋顯乃選手(27)が50メートル背泳ぎで金メダルを手に入れた。卓球の新垣秀選手(17)と松田大輝選手(18)はそれぞれ銀メダルを獲得した。
 初日に1500メートルで銅メダルだった田場選手は2日、200メートルで2個目のメダルを獲得した。200メートルを専門としており、「本命の種目で金メダルが取れてよかった」とうれしそうな表情を見せる。今大会では東京パラリンピックを目指す若者との交流が収穫といい、「まだまだ若者には譲らないという気持ちで頑張りたい」と力を込めた。
 沖縄高等特別支援学校3年生の新垣選手と松田選手はいいライバルであり、部活の仲間でもある。卓球はリーグ戦で競い、2人は別の組で優勝を目指した。
 金メダルを懸けた試合で逆転負けした新垣選手は「もう少しで勝てるという思いが油断を生んでしまった。迷惑を掛けていた親や周りに金メダルを取って感謝したかった」と悔しさをにじませた。同じく優勝を懸けた試合で敗れた松田選手は、悔しさのあまり試合後に泣いたというが、「2人で出場できてよかった。胸を張って沖縄に帰りたい」と気持ちを切り替えた。