ウクライナ和平合意が破綻 武力衝突再燃の恐れ


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キエフでの与党の会合で演説するウクライナのポロシェンコ大統領=10月31日(タス=共同)

 【モスクワ共同】ウクライナのポロシェンコ大統領は3日、東部2州の親ロシア派が「独立国家」として独自選挙を強行したことを受け、親ロ派の支配地域に「特別な地位」を付与し大幅な自治権を認める法律を取り消す方針を明らかにした。
 東部の「特別な地位」を軸とするウクライナ政権と親ロ派の和平合意は事実上破綻した。4千人を超す死者を出した紛争は、収拾の手掛かりを当面失い、武力衝突の再燃と拡大が懸念される最悪の展開となった。
 ウクライナでは先月の最高会議(議会)選挙で、大統領与党など親欧米派が圧勝しており、法律の廃棄に抵抗はないとみられる。
(共同通信)