辺野古調査期間延長を示唆 防衛局長、遅れ認める


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 沖縄防衛局の井上一徳局長は6日の記者会見で、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた海底ボーリング調査が中断していることに関し「台風などの影響により準備に時間を要している」と遅れが生じていることを認めた。

 今月末の履行期間までに全ての海底調査を終えることが困難となっていることに関しては「進捗(しんちょく)状況をみて判断したい」と述べ、延長を検討していることを示唆した。
 海底調査の再開時期については「準備が整い次第、開始したい」と説明し、大型スパット台船による水深の深い9カ所の調査を実施する考えを示した。
 県に提出した名護市辺野古移設計画に関する4件の工法の変更申請について、県が「整合性に疑問がある」とした意見を局に提出したことについては「有識者などから助言を得て、環境保全策に対し県の理解を得られるよう努力したい」と述べるにとどめた。
 嘉手納基地に空軍仕様のオスプレイCV22が配備される計画があるとの報道には「米側からCV22を日本に配備するとの通報はなく、配備に係る決定はなされていない」と話した。