「負担軽減 懸け橋に」 イゲ氏、本紙インタビュー


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デービッド・ユタカ・イゲ氏

 【ハワイ=島袋良太】米ハワイ州知事選で当選した県系3世のデービッド・ユタカ・イゲ氏(57)が6日、本紙のインタビューに応じた。沖縄の米軍基地問題についてイゲ氏は「われわれの市民にとっては新たな負担となるかもしれないが、沖縄の負担を和らげられる機会があれば、懸け橋となり、米国と日本、沖縄の関係を発展させる議論に加わりたい」と述べた。

来年ハワイ州と沖縄県が姉妹都市30周年を迎えることについては「関係を拡大するいい機会だ」と述べた。
 イゲ氏は「在沖米軍のプレゼンス(存在)が複雑で、緊張や問題をもたらしていることは認識している」と指摘。「日米、沖縄の関係を改善し、ハワイのビジネスにも寄与し、みんなが参加する形で利益を追求すべきだ」と述べ、ウィンウィン(相互利益)の解決を模索すべきだとの見解を示した。
 移民114年となる県系人の現状については「過去を振り返り、どこから来たかを見詰めながら前進しているのだと思う」と語った。
 産業構造などでのハワイと沖縄の類似性に関してイゲ氏は、観光に次ぐ新たな産業を興したいと説明。自然や民族多様性を強みとした自然科学や健康・医療、映画・映像などを挙げた。